2005年 12月 28日
「約束の水」を観て |
森田悦子(東久留米)
ある日NPO現代座の真知さんという方から電話があり、お会いしていろいろ話し、この芝居を見に行くことになりました。真知さんとは初めからたくさんのことを話しました。率直な方というのが第一印象でした。そしてこの印象がそのままこの芝居の印象になりました。
縁があって出逢って、自分の思いをていねいに伝えて、相手の思いも心を込めて聴いて、そうして人と人との絆が作られていくのだなと思いました。しかし今は忙しい世の中で、絆を作ることよりも人より早く大きな声でしゃべって勝つことが先決というような風潮があります。人と人のつながりは勝ち負けではないと思うのですが、言葉は使い方を誤るとつながりを断ち切る道具にもなりかねません。めんどうくさがらずに、ゆっくりとていねいに人の話をきいてみよう、話してみよう、このお芝居を見た後しばらくのあいだ私はそんな心がけを持ちました。
しかし、どう話しても伝わらないことはあります。価値観の違い、感じ方の違い、「あなたにとってはそうかもしれないけれどわたしは違うの」と言われたら引き下がらざるを得ません。変わってほしくないもの、変わってほしいものも人によって違います。たとえば、この話に出てくる水は変わるものの象徴なのでしょうか、変わらないものの象徴なのでしょうか。水の流れは変わります。現れ方といってもいいかもしれません。時代と言ったり風潮と言ったりするものも同じだと思います。でも、水の命といったものは変わらないと信じたいです.
真知さん、私はこのお芝居が伝えたかったことをきちんと受け止めたでしょうか。もう一度このお芝居に出会う機会をいただきました。とても楽しみです。またいろいろお話しましょう。
(05年12月、ご寄稿いただきました)
ある日NPO現代座の真知さんという方から電話があり、お会いしていろいろ話し、この芝居を見に行くことになりました。真知さんとは初めからたくさんのことを話しました。率直な方というのが第一印象でした。そしてこの印象がそのままこの芝居の印象になりました。
縁があって出逢って、自分の思いをていねいに伝えて、相手の思いも心を込めて聴いて、そうして人と人との絆が作られていくのだなと思いました。しかし今は忙しい世の中で、絆を作ることよりも人より早く大きな声でしゃべって勝つことが先決というような風潮があります。人と人のつながりは勝ち負けではないと思うのですが、言葉は使い方を誤るとつながりを断ち切る道具にもなりかねません。めんどうくさがらずに、ゆっくりとていねいに人の話をきいてみよう、話してみよう、このお芝居を見た後しばらくのあいだ私はそんな心がけを持ちました。
しかし、どう話しても伝わらないことはあります。価値観の違い、感じ方の違い、「あなたにとってはそうかもしれないけれどわたしは違うの」と言われたら引き下がらざるを得ません。変わってほしくないもの、変わってほしいものも人によって違います。たとえば、この話に出てくる水は変わるものの象徴なのでしょうか、変わらないものの象徴なのでしょうか。水の流れは変わります。現れ方といってもいいかもしれません。時代と言ったり風潮と言ったりするものも同じだと思います。でも、水の命といったものは変わらないと信じたいです.
真知さん、私はこのお芝居が伝えたかったことをきちんと受け止めたでしょうか。もう一度このお芝居に出会う機会をいただきました。とても楽しみです。またいろいろお話しましょう。
(05年12月、ご寄稿いただきました)
by yakusokunomizu
| 2005-12-28 17:54
| 「約束の水」感想